発行元 H. G. ウェルズ .
エディションノート
英国作家レ・ファニュの傑作物語「吸血鬼カーミラ」の新訳&完訳です。
人里離れた森の奥のお城に父と家庭教師と使用人達と住む「わたし(ローラ)」は、今から八年前に恐ろしい体験をします。それは、疾走する馬車がお城の前で横転し、乗っていた美少女カーミラを、家で一時あずかることになった、あの月夜の晩から始まったのでした…。
イギリス第一級の怪奇作家と言われるレ・ファニュの代表作にして、「ドラキュラ」にも大きな影響を与えた吸血鬼小説の古典です。さらに女性が女性を襲うという、ほのかなエロティシズムの点でも特異な作品。静かに盛り上がるヴィクトリア朝怪奇物語をご堪能下さい。
ルビ付、縦書き、脚註付き。初出時のモノクロ挿し絵3点を収録。
※ 会話内改行につきましては、正しい日本語表記に則り、改行前は『」』で閉じず、改行後に『「』をつけることで、同一人物の会話が続いていることを示しています。ご了解下さい。